ダイヤモンドダストプレーン
ホテルのロビーには、オーナー、貢玖、雫紅、窓野が集まる。

「オーナー事情を説明してもらえますか?」

窓野が口を開く。

「さっき彼女から聞いたけど記憶がないって本当?」
雫紅はオーナーに問いかける。

「どうやら彼女を見た限り演技でしている訳じゃないみたいだ。多分本当だろう。」

「それで兄さんは彼女をどうするつもり何ですか?」
貢玖はオーナーに問いかける。

そうだろう。ここにいる全員が聞きたいことだ。

外は吹雪。周りは豪雪雪化粧。彼女を1人にして置くのは危ない。

「彼女の記憶が戻るまでここにおいてあげようと思う」

「そうね。その方がいいかもね…」

雫紅もオーナーの意見に同意する。

「私はここのホテルの一住人だしオーナーがそうするなら…」

そう。ここホテル【リフレイン】は、オーナー、雫紅、貢玖の3人で運営している。ホテルといっても月で契約している人も多く、アパートに近い。窓野はその1人の住人である。

「でも彼女お金もって無さそうだけど。」

貢玖はお金を管理してるせいで、シビアである。

「勿論、彼女にも働いてもらうよ。でもまだ小さいからね。」

「やっぱりそれしかないですか…」

貢玖の考えとオーナーの考えは一致していた。

話はつきない。
そうだろう。いきなり記憶がない。しかも名前もわからない少女が来たのだ。
皆の不安は尽きないが、時間だけは無情に過ぎて行く…
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