【完】 After Love~恋のおとしまえ~
「……ほんとだ、美味しいね、このソフトクリーム」
サトシに連れてこられた「高原ソフト」の店のソフトクリームは、本当に絶品だった。
「だろ? ここに連れてきたら、友里、喜ぶだろうなって思ったんだ」
私の言葉にサトシは満足そうに頷く。
「あとで、乗馬もしに行こうな。あと、友里が好きそうな店もいくつか見つけておいたから、ショッピングにも連れてってやるよ。あと、それから――」
サトシは次々と、私が喜びそうなプランを提案してくれた。
「他にもやりたいことあったら、何でも言えよ」
「うん、でも一泊二日でそんなに沢山できないよ」
「そっか。じゃあ、友里のやりたいことを優先でしよう」
「……どうして?」
どうしてそんなに、優しくしてくれるの?
「どうしてって、決まってるだろ。友里を喜ばせたいから!」