【完】 After Love~恋のおとしまえ~
「なんだ、浴衣じゃないのかぁ、残念」
え?
「花火大会だから友里は浴衣で来るんだろうなって楽しみにしてたのに。なんで着てこなかったんだよ。ガッカリだな」
「……」
一人寂しく公園で待っていた私に対して、かける言葉がそれ!?
公園から部屋へと向かう最中も、サトシはしつこく浴衣の件をぼやいていた。
「浴衣が良かったのになー」
いい加減頭にきた私は、それが無理である理由を淡々と説明した。
家に帰って着替えるのは時間的に無理であること。
浴衣を持って仕事に行ったとしても、着替える場所などないということ。
しかし、そんな私にサトシは予想外の反論をしてきた。
「着替える場所がないなら、浴衣を着て仕事に行けば良かったじゃないか。友里の仕事はデスクワークなんだから、浴衣でも出来るだろ」
出来るとか出来ないとか、そういう問題ではなくて!