【完】 After Love~恋のおとしまえ~
私は、サトシのすったマッチの火を慌てて吹き消した。
「何するんだよ」
「まさかサトシ、花火をここでする気?」
「うん、そうだけど?」
「だめだってば。ベランダでこんな花火をしたら、危ないでしょ!」
「えー? そうかなぁ」
「そうよ。ベランダでやるのはやめようよ」
「そう? でもさぁ……」
私は、この後に続いたサトシの発言に仰天した。
「ベランダがダメなら、どこでやる? 部屋の中でやる? でも、部屋の中の方が危ないんじゃないかなぁ」
部屋!?
何を言うの、それはちょっとどころか猛烈に危険よ!
「そうだ、風呂場でやるか? それなら安全だ」
サトシの思考回路って、よく分からない……