【完】 After Love~恋のおとしまえ~
「俺、線香花火もう一束買ってくる!」
サトシはすくっと立ち上がると、私に顔を向けた。
「火の玉が落ちずに最後まで燃えたら、俺と友里はずっと一緒だって言ったろ。絶対に成功させてやる」
……出かけるのが面倒だから、花火はベランダでやろうって言ったくせに。
私は小さく笑って、サトシの腕に手をかけた。
「うん、じゃあ、私も一緒に行く。線香花火買って、公園でやろうか」