【完】 After Love~恋のおとしまえ~



「――なるほどなぁ」

私の話を聞き終えると、サトシは

「つまり、やっぱり俺が言ったとおりだったってことだな」

得意げに両腕を組んだ。

「え? サトシ、何か言ってたっけ?」

「言ったじゃないか。写真立ての花がオダマキだって教えたときに。『お前誰かに恨まれてるんじゃないか?』って。あの俺の読みが当たってたってことだろ」

いや、だからそれは!

とっくに分かってたことなんだけど!

「俺って、我ながら鋭い眼力してるよなぁ」

「あは、あはは、何言ってるのよ、もう!」

自画自賛するサトシがおかしくて、私の涙腺の蛇口がきゅっと閉められる。
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