【完】 After Love~恋のおとしまえ~
「ペナルティねぇ……そうだ、俺が大量に買ってきたチョコボールのはずれくじを全部そいつの家のポストに入れておくってのはどうだろう」
「子どものいたずらじゃないんだから」
「じゃあ、何にする? たとえば友里なら、何をされるのが一番嫌?」
もしも私が彼女の立場なら……
「親にバラされること、かも」
私が彼女の立場なら、親に知られるのが何より嫌だと思う。
既婚者に送ったあんなノート、親には絶対に見られたくない。
「なるほど、親ね。よし、じゃあ早速バラしに行こう」
サトシが歩き出したので、慌ててベンチから立ち上がりその後を追う。
「えっ、行くって、今から行くの!?」
「善は急げ。あ、これって善でもないのか? まぁ、とにかく急げだ」