インフォマニア・コンプレックス
「では、今日は、どういうご相談でこちらにお越し頂いたのですか?」

砂場がそう尋ねたとき、再び、レイコのカバンの中で携帯のバイブが震えて
メールの着信を伝えた。

「ちょっと、失礼します。メールをチェックするだけです。」

そう言って、レイコは砂場とのカウンセリングを遮り、携帯メールのチェックを始めた。

先ほどのメールチェックから、時間にして5分も経っていなかった。
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