インフォマニア・コンプレックス
メールを確認したあと、レイコはふたたび、廊下へと飛び出して行き、
ドアの外で、電話のやりとりと5分ほどして、戻ってきた。

その会話の内容は、部下を厳しく叱責するような口調のものだった。

再び、席についたレイコが、少し、ばつが悪そうに言った。

「ええっと、どこまででしたっけ?
 ああ、思い出した。私が、今日、こちらにお伺いした理由についてですね。

 それは・・・。」

まるで、ドリフのコントのように、同じ行動を繰り返しているレイコに対して、今度は砂場が言葉を遮って言った。
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