インフォマニア・コンプレックス
「はい、だいたいのご事情は、わかりました。

 本来ならば、あなたの先ほどからの一連の行動に関しては、
 『少しは、落ち着かれてはいかがですか?』と、申し上げたいところですが、あなたの来院理由が、まさにそれであることが判りましたので、申しません。」

「え、あら。そ、そうですか。
 ええ、そうです。そうなんです。」

レイコはいきなり、砂場に核心を突かれ、少し戸惑った様子で応えた。

「あなたの病気は、ズバリ、“インフォ・マニア”ですね。
 一言でいえば、“情報中毒”です。」
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