白緑蝶"ever since【続】
テオと目配せを送り合う卯月は
彼に会釈をした。

「テオ、その後マネージャー
 から、何か連絡合ったか?」

「今、どの辺りだって聞かれた
 から、ソラとバイクで向かっ
 てるって話した

 会えて良かったよ

 行こう、ソラ
 セナが待ってる」

テオは、空の腕を強く掴む。

「ああ、ウズキ
 
 じゃあな」

テオに腕を組まれ、グイグイと
連れて行かれる空に届く声。

「ソラ、ありがとう

 わたし、やっぱり
 あなたが好きだよ、じゃあね
 
 行きましょう」

突然の、卯月の告白に驚いてる
付き人は出遅れ、卯月のさっき
よりも高らかに弾む靴音を聞き
ながら、その後をついて行く。

「ウズキさん
  
 待ってください」
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