白緑蝶"ever since【続】
「まあ
 しばらくの間でしょう?

 テオのやつ、俺よりおまえに
 懐いてるみたいだし面倒みて
 やってよ

 あいつ、ああ見えて
 さびしがりやだからさ

 親元離れて異国の地で
 かわいそうじゃん」

「異国って、テオのやつ
 日本に住んでた事あるじゃん

 それに
 ガキじゃねえんだし・・・」

「まっ、よろしく」

瀬名は、空の肩を二度強く
叩いて、ミーティングルーム
へと戻って行く。

「セナ

 ちょっ、待てよ」

ドアが開くと、空の存在を見つ
けるなり近づき、空の腕を取る
テオ。

「ソラ、おそーい

 社長さんと何の話
 だったの?」
< 113 / 638 >

この作品をシェア

pagetop