白緑蝶"ever since【続】
テオさんは結局、あの日以来
ずっと、この家に住み続け
相変わらずソラに、恋心を
抱いてる。

二人は、ある日の出来事を
境に急速に仲良くなって
行った。

そう、ソラの部屋で裸で一夜
を過ごしたあの日、テオさん
は使っていない楽譜に音符を
書き連ねていて、その楽譜を
見たソラは、彼の音楽性に
自分の中にある物と同じ感性
共通点を見つけて大興奮。

「テオ、これ
 おまえの曲?
 
 おまえが作ったのか?」

「ああ、そう
 
 途中までだけどね」

「すごい、いい曲じゃん
 
 この曲、Gauraっぽい

 おまえ、やるじゃん」

『Gaura-ガウラ-』それが後に
新しいバンドの名前だと言う事
を、私はテオさんに話すソラの
声で知った。

「ガウラって、白蝶草?」

「ああ、そう」
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