白緑蝶"ever since【続】
「直接、御礼を伝えることが
 できないまま、私は日本に
 戻って、気になっていたの
 
 こうして、また貴方に
 会えてよかった
 
 ありがとう」

ドアの前、仲良く会話を交わす
卯月とテオの姿を見つめていた
のは、空。

あの二人

知り合いだったのか?

コツコツコツ・・・

廊下に響き渡るヒールの音と
共に、空を呼ぶ声がした。

「ソラ君」

その声に、空の存在を知った
テオと卯月は距離を取る。

「Theo、それじゃあ」

「ああ、さよなら」

そして二人は、そのまま別れた

「ソラ君、どうだね?」
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