白緑蝶"ever since【続】
私、ソラの足を引っ張るような
真似だけはしたくない。

ソラを、困らせたくない。

話し終えたソラは今、リビング
のソファーに深く腰を掛けて
一人、ボーと何かを考えてる。

そんなソラの頬に、私は缶珈琲
をあてた。

「冷てぇ」

驚いた貴方は缶珈琲を取る。

「サンキュー
 
 ユラ、ここに座って
 話そう

 ごめんな

 結局、俺の仕事が原因で
 ・・・」

珈琲を飲むことなく、缶を握り
締めるソラに、私はなるべく明
るく言った。

「ソラ、そんなに
 気にすることないよ

 結婚のこと反対されたわけ
 じゃないもん

 結婚なんていつだって
 できるし、今は時期が
 悪かっただけ・・・」
< 206 / 638 >

この作品をシェア

pagetop