白緑蝶"ever since【続】
そこに現れたのは、帰宅した
テオさん。

私達は、サッと距離を取った。

「喧嘩の原因は
 もしかして、僕?」

「・・・?」

「違う
 おまえのことは関係ない」

きつい声で、テオさんにそう
告げるソラの声に私は驚く。

ソラに冷たくされたテオさん
の表情が青ざめ、暗くなって
いく。

「ねえ二人、どうかしたの?」

「さっき、仕事のことで
 ちょっと意見が食い違った
 だけだ
 
 ユラ、悪いけど
 飯にしてくれる?」

「うん、そうだね」
 
「テオ、ユラがうまい飯
 食わせてくれるらしい
 
 さっきのことは忘れよう
 
 楽しみだな?」
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