白緑蝶"ever since【続】
かけていた布団を少し剥いだ
ソラ、私はその中に忍び込む

「あったかい」

「ユラの足、冷てぇ」

「もっと、冷たいよ」

私は冷たい手でソラの頬に
触れた。
 
「冷てぇ、ほらっ貸せ
 温めてやる」

布団の中、手をつなぎ合い
足を絡ませ合う。

「でっ、ユラ
 
 夜這いに来たわけじゃ
 ないだろう、どうした?

 結婚のことか?」

「ソラ
 ひとつだけ聞いていい?」

「ああ」

「私、ここに居てもいい?」

布団に横たわり、向き合って
話す二人。
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