白緑蝶"ever since【続】
そう、それは

テオが空を好きなこと。

「ああ、それ?

 いいじゃん
 テオに食われてやれば?」

「誰が食われるかよ」

瀬名は、言うことだけ言って
空の心を乱し、他メンバーと
共にさっさと着替えに入る。

「テオ、さっきから何
 真剣に読んでんだよ?」

テオに近づき雑誌を覗き込む
空からテオは距離を取る。

「この前の事なら気にすること
 ない、そう言っただろう」

「あの事はもう気にしてないよ
 
 ユラとも仲直りできたみたい
 だし・・・」


いつかの風景・・・

重なりあう、シルエット

口づけを交わす、男と女。


「テオ、勘違いすんなよ
 
 最初から、俺とユラは
 喧嘩なんてしてない

 だから、ユラはおまえが
 メールを消した事

 知らない」
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