白緑蝶"ever since【続】
「おまえが言えないなら
 俺が言ってやる 

 おまえの望みは、ひとつ
 俺とユラが別れること

 でもそれを望んでいるのは
 本当は、おまえじゃない

 いったい、誰に頼まれた?」

「フフフフッ」

変な笑い声を零す、テオ。

「ソラ

 君こそ、勘違いしないでよ
 
 僕は誰にも頼まれてなんて
 いないさ

 君に、真実を少しだけ話すよ

 そう、君の言うとおり始まり
 は確かに君のこと、憧れては
 いたけれど好きだという感情
 はなかった

 だけど、好きなフリをしてい
 たはずが気がつけば、僕は
 本気で・・・」

「俺を好きになった?」

「ああ、そうだ」

「何、やってんだよ
 
 好きなフリなんてするから
 ややこしくなって・・・

 どうして、俺を好きなフリを
 した?」
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