白緑蝶"ever since【続】
ソラ、貴方を

「嫌いになりたい」

流れる涙を、私は手の甲で
拭う。

寒い・・・

「ユラ、待って

 一緒に帰ろう」

私は、顔を左右に振った。

「ごめん、今夜は
 
 お姉ちゃんの家に行くから
 
 一緒には帰れない」

「だったら、送って行くよ」

「途中まででいいよ」

涙のしみ込んだその手に
テオさんが触れた。



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