白緑蝶"ever since【続】
「おまえとユラは
 同じ線の上には立ってない

 おまえの線は俺とは
 交わらない

 残酷なことを言うが
 おまえが例え足を踏み外して
 真っ逆さまに転落しても
 俺は、この腕を伸ばさない

 俺が抱きしめるのは
 ユラだけだ

 それが現実

 ウズキ、現実を見ろ」

はっきりさせる時・・・

「そんなことない・・・
 貴方は私を助けてくれる」

「ハハハッ
 すげぇ、思い込み
 
 もう笑うしかねえ」

「ソラ?」

「ウズキ

 ところで、おまえに
 聞きたかったことがある

 聞いていいか?」

冷めた瞳で、空は卯月を
見つめた。
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