白緑蝶"ever since【続】
「ああ、おまえとテオには
 接点がある

 あいつに頼んだんだろう?
 
 俺とユラの中を裂くように

 ずるい、女?」

「フフッ

 アハハハ」

「笑うな

 答えてよ」

空の瞳、その声は全て本当に
心の底からそう思っていると
語る。

卯月は、自分を疑う空に笑う
しかない。

笑って、悲しみを消すしか
術はない。

「そんな風に貴方に思われて
 いただなんて思いもしなか
 った

 わたしが、ずるい女です
 って?

 それは違う

 私は、過去の愛に縛られた
 バカな女よ
 
 望みなき愛に縛られて
 自分が惨めでかわいそう」

「ウズキ?

 本当におまえは
 黒幕じゃないのか?」
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