白緑蝶"ever since【続】
自分の分があるのに私達は
こうして、お互いにおいしい
と感じた物を相手に届ける。

それが例え、料理を食べる席
でのマナー違反だったとして
もやめるつもりない。

うまいって言う、ソラの微笑み
が見たいから。

「ソラ、これも食べて?」

「うまい」

貴方は、にっこり微笑んだ。

片付けられたテーブルに
あるのは、一度も口を
つけなかったワイン。

喉は、水よりもそれを欲しがる
けれど、酔って話せなくなるの
は駄目だから、今夜は飲めない

ソラの表情が、真剣になる。

貴方はテーブルの上に正方形の
小さなプレゼントを置いた。

「ヒワ
 
 クリスマスプレゼント」

「私も、ソラに

 これ・・・」
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