白緑蝶"ever since【続】
人差し指を唇に当てたまま
私に覆い被さる貴方を見上げて
私は言うの。

「さっきみたいに
 
 ユラって呼んで?」

離れる指先・・・

「ああ、呼んでた?」

「うん、呼んでた」

「ヒワって呼ぶつもりが

 ダメだな」

「ユラでいいよ

 ソラに呼ばれるなら

 ユラがいい

 ・・・

 ヒワは、時々で

 ちょうどいい」

貴方は口角を上げて微笑む。

甘い瞳・・・

「ユラ

 おまえが好きだ」
< 323 / 638 >

この作品をシェア

pagetop