白緑蝶"ever since【続】
「ユラ、いたの?
 
 眠れないのか?」

寝ぼけ顔と声で貴方はそう
私に問いかけた。

「ううん」

「おいで、まだ早い
 寝よう」

この指輪、どうにかしなきゃ。


ホテルを出た二人。

取り合えず、私は職場へ
と向う。

今夜、一度だけ家へ戻って
今、必要な荷物だけを
持って出ることにしよう。

私の手には、しっかり
手袋装着。

カバンの中、入れっ放し
にしてて助かった。

でも、ソラと指を絡ませて
手を繋げば、ばれちゃうかも
しれない。

だから、私はソラの腕を取る。

テオさんみたい。
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