白緑蝶＂ever since【続】

引っつく私にソラは何だか
少し嬉しそう。

「ソラ、テオさんの事だけど
　昨夜のことで喧嘩しない
　でね？

　私が、彼の前で泣いたり
　したからきっと慰めよう
　としてくれたんだよ」

「慰めんのに、キスねえ？」

「ソラ、喧嘩しないで」

「ああ、わかってる

　そうだ、かっちゃん
　彼の店、一日だけ
　借りれる？」

「貸切ってこと？」

「ああ、ガウラの今年
　仕事納めに、ミナト達も
　呼んで飲もうってことに
　なって
　
　テオも帰国するだろう

　春のツアーまで会えなく
　なるし・・・
　
　あいつ、おまえの兄貴の店
　に行きたいって言ってた
　だろう？

　だから、ユラ、おまえから
　兄貴に話しておいてくれる
　と有り難いんだけど」

「うん、わかった」

「もちろん、おまえも出席
　しろよ」