白緑蝶"ever since【続】
ソラから離れて、よそ事を
考え、話しながら歩く私に
貴方は今度は少し不機嫌に
なる。

腕を掴まれる。

「痛い」

「ユラちゃん

 他の男の話して
 えらく、楽しそうだねぇ?」

冷たい視線・・・

「うん、楽しいよ

 ソラと出会ったことで
 私の周り、急激に
 美男子さんが増えて
 ドキドキだよ」

「言ってろ

 なあ、今夜も、マスミに
 会うんじゃねえの?」

「かもねぇ」

私の腕を引き寄せ抱きしめる
ソラは言うの。

「忘れてんなよ

 おまえは、まだ

 俺の女だってこと」
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