白緑蝶"ever since【続】
あなたは愛されているよ
って、指輪は囁くの。

今朝、最寄り駅までの距離
を歩いた二人。

ソラは、ここからタクシー
を使い、私は電車に乗る。

別れ時・・・

私は、やっぱり半泣きで
手を振って貴方に背を向け
歩き出すのが怖かった。

「ユラ、今夜、やっぱり
 俺が送っていく 
 
 だから帰るまで待ってろ」

「無理しなくていいよ
 私は大丈夫だから」

「連絡する」

「うん」

「ユラ、すぐ戻って来い
 
 天使の涙と待ってて
 やるから」

涙は、まだ枯れることはない。

貴方は今度は私を待っていて
くれる。
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