白緑蝶"ever since【続】
その夜・・・

「ユラ
 君が出て行くのは
 僕のせい?」

テオさんは、荷物を持ちこの家
を出て行く私を悲しそうに見つ
める。

「昨日はごめん
 
 僕、君に・・・」

「テオさんは、泣いてる私を
 慰めたい、そう思って
 キスしたんだよね?」

「・・・・・・」

流れる沈黙・・・

「外国では、そうなのかなぁ?
 
 友達同士でも挨拶のキス
 するものね

 でも、ここは日本
 挨拶じゃすまなくなるよ

 テオさんぐらいかっこいいと
 本気にされて大変だよ」

「ユラは、本気にしないの?」

テオさんって、こんなにも
男性的な表情ができるんだ。

「しないよ・・・
 
 私達は、友達で
 ライバルだもん」
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