白緑蝶"ever since【続】
雪の果
夜のほどろ
こうして、私は、ソラとも
テオさんとも離れて姉の家で
暮らす日々を送る。
探しても、ソラの体温のない
残り香のしない、この場所で
なかなか寝つけずに、何ども
寝返りを打ち
夜が白み始める頃
夜のほどろ(夜明け)
を眺めていたのは、最初だけ
今は・・・
「ヒワ、起きなさい
朝だよ」
カーテンを開く音。
「お姉ちゃんがいると
自分で起きなくて
いいから、ほんと助かる」
「何それ
早く起きて朝ごはん
食べなさい」
「朝ごはんまで用意されてる
なんて、昔よりも高待遇」
「昔は、全部
ヒワの役目だったもんね」
テオさんとも離れて姉の家で
暮らす日々を送る。
探しても、ソラの体温のない
残り香のしない、この場所で
なかなか寝つけずに、何ども
寝返りを打ち
夜が白み始める頃
夜のほどろ(夜明け)
を眺めていたのは、最初だけ
今は・・・
「ヒワ、起きなさい
朝だよ」
カーテンを開く音。
「お姉ちゃんがいると
自分で起きなくて
いいから、ほんと助かる」
「何それ
早く起きて朝ごはん
食べなさい」
「朝ごはんまで用意されてる
なんて、昔よりも高待遇」
「昔は、全部
ヒワの役目だったもんね」