白緑蝶"ever since【続】
夜が明けるのを本当は、私
待ってる。

本日、二階のカフェは貸切・・

私は、お姉ちゃんと二人一緒に
宴が始まる時間まで一階の花屋
を片付けていた。

布巾を片手に、汚れたところを
ふいていく私。

「ヒワ
 
 このお花、二階に持って
 行くわね?」

売れ残ったお花を姉は手に持つ

「うん、そうだ、お姉ちゃん
 こっちはもういいよ
 
 カッちゃんの準備
 手伝ってあげて」

「そう、じゃあ
 後のことは宜しく
 
 戸締りお願いね」

カランカラン・・・

姉は店を出て行き、私は一人
きれいになった店内を見つめ
片付けられていない場所が
あるかチェックする。

そして、ゴミ袋を手に持つ。

カランカラン
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