白緑蝶"ever since【続】
「すみません、店は・・・」

私の手から落ちる

ゴミ袋・・・

「天使の涙、いる?」

私は、ドアの前に立つ
黒いコートを羽織り、赤い
マフラーを巻いた男性に
抱きつくの。

「ソラ、ギュっとして?」

貴方はその両腕で私を
ギュってしてくれた。

そして、私の頬に手を翳し
私をじーっと見つめる貴方
のその瞳の中で、私の瞳は
どんどん潤んでゆく。

「元気?

 じゃねえか?」

そう、元気に見せてるけど
本当は、ずっと空元気。

「ソラ、寂しい」

「俺も」

「ソラ、あったかい」

「俺も」
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