白緑蝶"ever since【続】
特別・・・

なんかじゃない。

私を心配して見つめるソラの腕
に触れる、彼女の腕。

袖を巻くった白い肌が蛇みたい
に、ソラの腕に絡みつく。

白蝶草・・・


空が、夢中になるもの

空の、住む世界

私の、いない世界・・・


「ユラ?」

「さわら、ないで・・・」

私は、女優である紅莉さんに
詰め寄る。

「ユラ?」

ソラの腕に、触れないで。

「ソラから、離れてよ

 なれなれしく触らないで」

私のものに、触らないでよ。

紅莉さんに私は、強い口調で
そう言い放っていた。
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