白緑蝶"ever since【続】
「そう?嘘でも嬉しいよ

 ユラ、聞いてる?

 ・・・・・

 だけど、俺も・・・」

「ごめん、ソラ・・・」

重なる二人の声。

「ごめん・・・

 聞けそうにない」

ここは、交差点

行き交う人々が見える。

気がつくと私はシートベルトを
外し、車のドアを開け後先考え
ずに飛び出していた。

貴方の口から、駄目だって
やり直せないって言われたら
・・・・・・

別れようって言葉を聞くのは
つらい。

「えっ、ヒワ?」

「危ない」

車道に飛び出した私のギリギリ
寸前で停る、一台の自転車。
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