白緑蝶"ever since【続】
「貴方の愛が少しでも
 不足すると

 私は苦しくて・・・

 これはもう
 ホリック状態だよ」

「ホリック?

 ああ、中毒?」

「そう、依存症だね」

ソファーに座ろうと起き上がる
私の体を押さえるソラ。

「ふうん、それ、いいねぇ」

貴方の冷たい手が私の頬に触れ
ると、ドキッ、私の胸は高鳴る

「ソラ?」

「どれだけ焦らされたと思う
 
 俺がいないとおまえは
 飢餓感に苦しむってわけ?」

美しい悪魔はニヤリと微笑んだ

ソラが急に向きを返るから私は
ソファーから落ちそうになる。

床のラグマットに手をつく私。

「危ない、落ちそうだったよ」
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