白緑蝶"ever since【続】
「本当、いいの?

 でも、いいや
 
 これだって
 ウェディングドレス
 ひとつで、じゅうぶん」

真夜中・・・

ベッドに眠る、ソラの寝顔を
私は見つめる。

『結婚のこと、俺が黙って
 なきゃいけないこと

 おまえは、辛くないか?』

時が経てば、ベランダから
大きな声で叫んだって
いいんだもん。

「私は

 ソラの妻ですもの~」

高すぎて怖くて、ベランダには
出れないけどね・・・

仕事の時以外は、ソラの左手の
薬指につけられた

マリッジリング・・・

お揃いの指輪。
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