白緑蝶"ever since【続】
そう、大きな声で泣かれるのが
関の山。

泣き出すと止まらない。

大きな瞳をくるくるさせて
俺の答えを待ってる。

俺が行かないと言えば泣いて
俺が行くと言えば笑う。

「ねえ、パパ」

目以外は俺に似てなくて正解
だな。

可愛くて愛嬌があるのが一番。

そう、ひわみたいに・・・

「いこうよ」

「マジ?」

「まじ、いこう」

「よし、わかった

 いこう」

俺は上体を起こした勢いで布団
を跳ねのけた。

「わ~い、ママ
 どうぶつえんにいくよ」
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