白緑蝶"ever since【続】
「はあい

 ママ、おきがえするぅ」

「待って
 
 先にお顔を洗ってきて
 ください
 
 一人でできる?」

「できるよ、だいじょうぶ」

「はあ、頭、いてぇ」

ひわは、テーブルの上に冷蔵庫
の中で冷えに冷やされた缶珈琲
を置いた。

「はい、どうぞ」

「えっ?

 あったかいのちょうだい?」

「残念、今珈琲切らしてるの
 買い物行かなくちゃ・・・

 そうだ誰かさん、確か三時間
 前はどこにも行く元気ない
 そう言ってませんでした?」

そう、夕方でもいいから買い物
に付き合ってほしいと言うひわ
のお願い事をスルーしたのは誰
でもない俺。

ひわの冷たい視線・・・
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