白緑蝶"ever since【続】
「ふうん
 ゆらの、お願いは聞く訳?」

おまえはふと、何かを考えて
そして、コクンと頷いた。

「何?」

「テオさんが別れ際、私に警告 
 してくれたの

 彼が言ってくれた事はこの事
 だったんだって思っただけ」

テオの言葉は、こう。

『僕から、警告をひとつ

 また、すぐにでも君達の元に
 次なる天使が舞い降りるよ

 ユラ
 今度の天使は、手強いよぉ
 
 ソラの愛が全部、彼女のもの
 にならないように

 どうぞ、お気をつけて』

「何だ、それ

 娘がライバル・・・?」

「そうだよ
 
 ソラの愛は、確かに半分以上
 は、ゆらに傾いてる」

真剣な瞳で、おまえはそう言う

「そんなことないだろう?」
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