白緑蝶"ever since【続】
私の鞄をサッと持ち、もう一方
の手は、私の手と繋ぐ。

出口、薄暗い階段がある。

後方の私を気にしながら
振り返り声をかけるソラ。

「足元、気を付けろよ」

「うん
 
 あっ

 キャー」

階段を踏み外した私を
抱き留めるソラ。

「ソラ、ごめん」

「やると思ったぁ」

このしたり顔、フフッ。

「ソラ

 足、痛ーい
 挫いたかも」

今度は、マジかよって顔してる
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