白緑蝶"ever since【続】
「のれ」

ソラは前を向いて自分の
背中を指した。

「えっ、ソラ?」

「早くしろ」

「わーい」

ソラは、夜道を私を背負った
まま、近くの駐車場まで歩く。

「ねえ、ソラ
  
 私の事
 甘やかせすぎじゃない?」

「そうかぁ?

 かもな」

「ソラの背中・・・」
 
「どうした?」

「ううん・・・

 あったかい」

「そっか」

ソラの背中は、お父さんの
背中を思い出す。

家族・・・いいなぁ。
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