白緑蝶"ever since【続】
みんなの前で僕を見世物にして
嘲笑った、あの人は貴方だ。

「俺が言ってること
 
 わかる?」

ああ、挨拶・・・

まあ、ここはひとまず
そういうことにしておこう。

そう、それなら、また
触れても構わないだろう・・・

怪しまれる事なく

貴方の唇に・・・

僕は貴方に、にっこりと微笑ん
でみせた。

貴方は、瀬名の耳元で囁いた。

「なあ、彼
 ほんとにわかってんの?」

瀬名は、深く頷いてみせた。

「心配しなくても、ソラさんの
 言葉、僕は理解していますよ
 
 ただ僕自身、挨拶は習慣な
 もので失礼しました」

「わかって、頂ければ
 それでいいので・・・」

上手に日本語を話す僕に貴方
は少し戸惑っているようだった
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