白緑蝶"ever since【続】
「詳しい話は、セナから聞いて
 頂いているとおりです
 
 Gaura-ガウラ-の音楽は
 公共には受け入れられがたい
 作品になると思われます

 その辺は、どのように
 理解されていますか?」

真剣に話す凛々しい顔立ち。

「それは、音楽はもちろん
 ビジュアル、露出の面
 からもですよね?
 
 とても面白いと思いますよ
 
 性別を超え、時に善が悪に
 なる、白と黒は表裏一体
 
 とても興味深いです」

「それでは、俺達の意向を
 わかって頂けているものと
 解釈させて頂きます

 テオ、どうぞ、よろしく」

貴方は、艶のある深い声で僕の
名を呼び、両端がキュッとつり
上がった美しい唇を緩めた。

罪深い、その微笑み。

「こちらこそ、憧れのソラさん
 とこうして一緒にお仕事がで
 きる事を、光栄に思っていま
 す」

貴方を愛しているふりをする。

ふり・・・?

さあ、始まる。
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