白緑蝶"ever since【続】
俺から離れて結婚、出産を機に
ケイトは強くなったはずだった

「離婚したことで、また・・・」

「だからって、おまえはもう
 彼女の専属プロデューサー
 じゃない、余計なことまで
 背負い込むなよ

 もう、彼女に関わるな」 

「ああ、そのつもりでケイトの
 酔いが少し覚めるのを待って
 話してきた

 他にも話しておきたいことが
 あったから・・・」

「彼女、わかってくれたの?」

「ああ
 
 こんなんじゃダメだって
 言ってたよ」

ここは、ケイトの住居。

以前は、空の住まいだった
懐かしい場所。

壁の色は塗り替えられ、水回り
も少しリフォームされて綺麗に
なっていた。

「ソラ、ごめんなさい
 眠ってしまって・・・

 引っ越したばかりなの
 何もないでしょう?」
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