白緑蝶"ever since【続】
「えっ、普通だよ
 普通の中学生

 背格好も今と同じ・・・」

「胸も?」

ソラったら

いやらしい目つき。

「バカ

 ・・・

 あっでも、その頃には
 もう家事なんて完璧に
 こなせてたよ

 それって、今思うと
 すごくない?」

お昼休みになると友達は皆
お母さんの手作り弁当を
広げるのに、私は自分で
作ったお弁当を持参。

開けてからの、お楽しみ
なんて無くて、購買部で
パンを買う日も多かった。

私の他愛ない話に耳を傾けて
くれている、ソラ。

『ああ、そうか、うんうん
 すごいすごい』

そう受け答えをしてくれる。

「これも叔父さんのおかげ
 だねぇ」

一人暮らしを始めた頃も家庭を
持ってからも、戸惑わずにいら
れたのは、嫌だったけど叔父さ
んと暮らした日々があったから
こそ。
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