白緑蝶"ever since【続】
貴方の狂おしい瞳に、この私が
映ってる。

「おまえ以外の女に
 もう、優しくしたりしない
 
 あなた以外、目もくれない」

「わたしだけ?」

「ああ、おまえだけ」

『貴方は、水を注ぎ

 貴方は、愛を注ぐ

 貴方は、私だけに

 愛を注ぐ

 愛をくれる・・・』

私の瞳から零れ落ちる涙に
あなたの指先が触れた。

「だから、泣かないで」

私は、涙を手の甲で拭い
ソラに抱きついた。

「もう、泣かない」

話し終えた私達、眠りに着く前

ソラは、私に布団を羽織らせて
くれる。
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