白緑蝶"ever since【続】
「一緒はダメだって言ったの
 おまえじゃん?」

「一緒に居られる環境なら
 一緒がいいに決まってる」

貴方に甘える私を優しく包む腕

私を見つめる貴方は、とっても
嬉しそうにニコニコ微笑んでる

「素直じゃん」

そして、強く、私を抱きしめ
何度と頬を寄せ合い、キスを
求める。

甘いひととき・・・

瞳を閉じて、ソラのキスを待つ
私は、ふと思い出す。

唇が触れるギリギリ、私は
パッと目を開き言うの。

「あっ
 
 こんな事してる時間
 ないんだった」

いつもなら、慌しいはずの
朝の時間。

カチ、カチ、カチ

ソラの部屋にある時計

時刻は、出発目前。
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