白緑蝶"ever since【続】
「ソラ君
 
 キスなら帰ってからいっぱい
 してあげる

 だから今は、この手を放して
 急いでるの」

「放さない

 こんなに気持ちいいもん
 誰が放すかよ

 このまま抱いて眠りたい」

大好きな声で、貴方は
そう言った。

私は力を込めることをやめる。

「いいの
 お姉ちゃんに言うよ?

 遅れたのは
 ソラのせいだって」

貴方の胸に抱かれて、私も
気持ちいい。

「言えばいいさ

 ユラの姉ちゃんなら
 許してくれる」

「フフッ、知らないよ
 
 あの人、ソラの前では
 猫被ってるんだから
 怒ったら、相当怖いよ

 カッちゃんだって
 タジタジ・・・」 
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