白緑蝶"ever since【続】
青ざめて生気を無くした私の
呟く声に、ソラは笑う。

「ハハハッ、そうだな

 俺も乗ってるとこ、事務所
 に知れたら叱られる
 
 でも、久しぶりに乗ったら
 やっぱ、気持ちいいな」

「ソラ、バイク乗ってたの?」

「ああ
 ファンの間じゃ有名・・・」

「・・・・・・」

私の頭をよしよしって撫でる
ソラ。

「私って、未だにソラの事
 知らない事の方が多い」

「何、暗くなってんの?

 ユラ
 おまえにしか知らない事
 たくさんあるだろう

 俺の秘密

 おまえは、たくさん知ってる
 例えば・・・」

「例えば・・・」

私の唇に指先を押し付けるソラ
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