嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-
「早く行って来い」
「…う、うん」
あくまで待ってるつもりなんだ
やっぱり私の考えは的中した。どうしようー。待たれても困るんだけどな…
取り合えず私は立ち上がると寝室を後にし、廊下にあるトイレでは無くリビングへと入った
どうしよう…困ったな…
そう言う事したくない訳じゃなくて、今日は彼女らしい事がしたいだけなんだ
「…お前、良い根性してるな」
「ひゃあ!?」
背後からドスの効いた低い声が聞こえた瞬間、身震いした。